こどものためのアロマテラピー【その6】
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6. ラベンダー畑を見てきた

アルプスをこえる高速道路
アルプスをこえる高速道路
イタリアの北の地方、ピエモンテというところまで、ラベンダー畑を見に行ってきたよ。夏至(げし)のころドイツからバスでアルプスをこえて行ったんだけれど、イタリアは太陽がさんさんとふりそそぎ、暑かった。

丘の上の教会
丘の上の教会
ピエモンテは巨人の砂場ってよばれてるんだって。まるで巨人が砂あそびで作ったみたいな小さな丘(おか)がいくつもいくつもある。丘の上には古い教会があったり、古い塔(とう)があったり。

その昔、ピエモンテでは香りのよい植物をたくさん育てて精油(せいゆ)をつくり、香水の原料としてフランスへ売っていた。昔の香水は植物や動物から作っていたから。でも技術(ぎじゅつ)が進んで、香水の原料は化学工場で作るようになった。工場で作る原料の方が安いし、季節(きせつ)にも天候(てんこう)にも関係なく、いつでも手に入る。精油が売れなくなったので、ピエモンテの農家の人たちは農業をやめて、そのころさかんになってきた自動車工場につとめるようになったりした。それが、130年ほど前のこと。

丘の斜面(しゃめん)にひろがるラベンダー畑
丘の斜面(しゃめん)にひろがるラベンダー畑
今から20数年前、残っていた9軒(けん)の農家が立ち上がった。うち捨てられていた畑にラバンディンを植えた。
      有機栽培(ゆうきさいばい)で育ったラベンダー
有機栽培(ゆうきさいばい)で育ったラベンダー
ちょうどそのころドイツではアロマテラピーが広まりはじめ、まだできたばかりのプリマヴェーラライフ社の人は、よい精油のとれる植物をさがしていた。プリマヴェーラライフ社の人は、植物には土や天候などにそれぞれ好みがあり、その植物にあった土地で育てればすくすく元気に育つと考えている。そして農薬や化学肥料(かがくひりょう)を使わない有機栽培(ゆうきさいばい)は、植物も土地も力強くすると。 ピエモンテの植物はそれにピッタリだった。もともと香水の原料になる植物にてきした土地だったし、それに100年も畑が捨てられていたので、農薬に汚染(おせん)されてないしね。

ラバンディン: ラベンダーの一種。茎(くき)がかたくて背が高く、花をつける茎が枝分かれしている      
ラバンディン: ラベンダーの一種。茎(くき)がかたくて背が高く、花をつける茎が枝分かれしている
プリマヴェーラライフ社の人も協力して、精油の原料になる植物を作る農家がふえ、今ではラベンダー、ラバンディン(ラベンダーの一種)、セージ、メリッサ、カモミールなど12種のハーブを57軒の農家の人たちが作っている。精油をとる蒸留所(じょうりゅうじょ)は2か所。ピエモンテの太陽をあびて元気に育った植物から質のよい精油が作られている。


おわり。次回をお楽しみに!